[3Dプリンター]層間の造形がスカスカになってしまう原因と対策(Ender3/Prusai3/MK3)

3Dプリンター改造

層間の造形がスカスカになるとは

このように途中までは綺麗に造形ができているのに

ある層から急に造形がスカスカになってしまったこと(と思ったらまた途中の層から綺麗に造形できたりする)ありませんでしょうか?

こういう状態になってしまうと見た目が汚くなってしまうのはもちろんですし

スカスカになってしまった層が非常にもろくなり、多少曲げただけでそこから割れてしまったりと散々なことになってしまいます。

この不具合私も最近2ヶ月ほどずっと悩まされていたのですが

ついに最近克服することができましたので

少しでも同じように困っている人の力に慣れればと思い、対策方法を共有します。

せっかく3Dプリントを楽しんでいるのに強度不足と造形不良は致命的ですからね、、、

層間の造形がスカスカになる原因

造形がスカスカになってしまう原因としては

ズバリ

”造形中フィラメントが適切にノズルへ供給できていない”

からです。

どういうことかもう少し詳細に説明します。

一般的な熱溶解式3Dプリンターの造形方式としては

エクストルーダーの歯車でフィラメントをノズルに供給していき、造形していくという方式になっています。

ですので簡単な話ですが

ノズルからフィラメントが吐出されるまでの間に何らかの不具合がおきてしまうとフィラメントが適切にノズルから出てこずに、このようにスカスカの造形となってしまいます。

対策について

対策の概要

ではどのように対策をすればこのフィラメントの供給することが出来るのでしょうか?

原因は様々考えれますが、私の場合はフィラメントをエクストルーダーの歯車で引き込む際の抵抗を大きく減らすことでスッキリと現象を解消することができました。

そしてその方法とは

”フィラメントのスプールホルダーを既存のものからBRG付きのスプールホルダーに変える”

です。

実はフィラメントのスプールは新品状態では約1Kgもあり、これを単純に棒に引っ掛けた状態で、回そうとすると非常に大きな力が必要になります。

ましてやこれをエクストルーダーの小さい歯車で小刻みに引き込む・止めるを繰り返すと歯車には非常に大きな負荷がかかります。

その結果造形が変化したりするポイントで、遂には適切な引き込みができなくなり、スカスカな層が誕生してしまうのです。

具体的な対策方法

ではどのようにスプールホルダーをBRG式のものを用意するかというと

Thingversにて3Dデータを無料でダウンロードすることができます。

代表的な3Dプリンターである

・Prusa i3/MK

・Ender 3

について私が今回ダウンロードしたリンクをそれぞれ貼っておきます。

Prusa i3/MK用スプールホルダー

Ender3用スプールホルダー

またこれらのスプールホルダーには608BRGが必要になりますので、ご準備お願いします。

恐らく持ってないと思うのでお得なやつのAmazonリンクを貼っておきます。

608BRG Amazonリンク

後はBRGに潤滑油を塗ると回転抵抗が激減し、スルスル回るようになるので、556を用意していおくといいでしょう。

対策の効果について

実際に取り付けた状態の動きがこちらになります。(Prusaの例になります)

見違えるようにスルスルと回るようになりました(感動)。

動画は載せられなかったですがEnder3の方はもっとスルスルと回ります。(きっとBRGがPrusaの4個に対して2個しかないので抵抗が少ないのだと思われます。

本当に見違えるように造形がきれいになりますので、スカスカ現象に困っていない方でも3Dプリンターを持っているならぜひやってもらいたいアップデートになります。

それではまた、楽しい3Dプリンターライフを!

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