トップ面が膨れてしまう理由
一層目に空気のようなものが入り込み、ブクブクを膨れてしまってことはありませんでしょうか?
このままだと一層目の定着が悪く、そのうちベッドから造形が剝がれてしまい、安定して造形することができません。
私の場合、はじめノズルの位置がベッドから高すぎるのだと考え、ずっとノズル高さを調整していたのですが、試行錯誤の上、ようやく対策にたどり着きました。
今回はこの不具合の直し方を紹介します。

結論:ノズルからのフィラメント吐出量が多すぎる
この不具合の原因としては ”フィラメントの吐出量が多すぎる” ということになります。
フィラメントが出すぎると
余ったフィラメントが溢れて、ベッドから離れる方向へエネルギーが加わってしまう
そしてそのエネルギーにフィラメントとベッドの定着力が負けて、最後にはブクブクとして状態の1層目となってしまうのです。
ではどうしたらこの不具合を解決できるのでしょうか?
解決方法はズバリ
”エクストルーダーのフィラメント送り量を調整する”
です。
フィラメントが出過ぎているのなら適切な量に戻してあげるのです。
次の章から具体的な調整方法を説明いたします。
フィラメント送り量の調整方法
まず現状どのくらいフィラメントが余分に送り出されてしまっているかを確認します。
まずエクストルーダーの入り口から100mm測ってマークをつけます。

つぎに操作パネルから
“Motion”→”Move Axis”→”Extruder”と進んでいき、エクストルーダー送り量を100mmに設定します。

するとエクストルーダーが動きだし、フィラメントが吸い込まれていきます。
100mmフィラメントを送ったと3Dプリンターが判断したタイミングで送りが止まります。
再度定規をあてて実際にフィラメントが吸い込まれた量を定規等で計測します。
100mmに対して乖離があった場合、その割合で送り量を調整します。
今回は100mmの想定に対して90mmの送り量であったため、約1.1倍送り速度を早くする必要があると判断。
なので元々96.1mmであったエクストルーダーの送り速度を106.1mmに調整しました。
Configration→Advanced setting→Step/mm→E steps/mmと進んでいき値を調整します。

再度上記の実験を実施して、適切な送り量になったことを確認します。

効果確認
調整が完了したら実際に一層目を塗ってみて、層の綺麗さを確認してみます。
以前発生していたブヨブヨが発生しなくなっていたら調整完了です。
お疲れ様でした。
※この時ちゃんとノズル高さの調整をしておくのはお忘れなく。
ノズル高さが近すぎていたり、遠すぎていたりすると、いくらこの調整をやってもベッドへの定着は安定しませんので、、、
